SNMP
ルータや AP 等のネットワーク機器の情報の取得や障害時の情報を取得する場合には,SNMP を使用すると便利です.
設定方法は,zabbix-agent を使用する場合とあまり違いはありませんが,とりあえずメモを残します.
今回は AirMac Express を使用しました.
zabbix-server 側の設定
- アイテムの追加
- [設定] - [ホスト] で [アイテムの作成] をクリック
- [説明] を適当に入力
- [タイプ] で [SNMPv2エージェント] を選択
- [SNMP OID] に OID を入力
- 例: interfaces.ifTable.ifEntry.ifInOctets.4
- [SNMPコミュニティ] に対象の SNMP エージェントに設定してある コミュニティ を入力
- テンプレートを使用すると、public が設定されているので必ず変更すること
- [SNMPポート] を入力
- [キー] を入力
使わないはずだけど必須項目なので適当に入力- trigger の [条件式] の {ホスト名:キー.関数}... のキーで使用する
- [保存]
[監視データ] - [最新データ] で [その他] で取得した情報が表示されます.
[グラフ]
UserParameter の設定
Zabbix のデフォルトのテンプレートにない情報を取得したり,監視たりする場合には,zabbix-agent 側で shellscript 等を実行することで欲しい情報を取得したり,監視したりすることが可能です.
Ruby のバージョンを取得する場合
zabbix-agent 側の設定
/etc/zabbix/zabbix_agentd.conf
## コマンドの実行を許可(デフォルト: disabled) EnableRemoteCommands=1 ## 実行するコマンド(キー,コマンド) UserParameter=ruby.version,/opt/ruby/bin/ruby -v
zabbix-server 側の設定
- アイテムの追加
- [設定] - [ホスト] で [アイテムの作成] をクリック
- [説明] を適当に入力
- [キー] に ruby.version を入力
- [データ型] を文字に列に指定
- [保存]
これで,[監視データ] - [最新データ] の [その他] に UserParameter で指定したコマンドの結果が表示されます.
プロセスの監視をする場合
zabbix-agent 側の設定
/etc/zabbix/zabbix_agentd.conf
## コマンドの実行を許可(デフォルト: disabled) EnableRemoteCommands=1 ## example.rb の実行と停止 ## 実行するコマンド(キー,コマンド) UserParameter=ruby.process,ps aux | grep ruby | grep -v grep | wc -l
zabbix-server 側の設定
- アイテムの追加
- [設定] - [ホスト] で [アイテム] をクリック
- [アイテムの作成] をクリック
- [説明] を適当に入力
- [キー] に ruby.process を入力
- [保存]
- トリガーの追加
- [設定] - [ホスト] で [トリガー] をクリック
- [トリガーの作成] をクリック
- [名前] を適当に入力
- [条件式] に {centos-5:ruby.process.last(0)}<1 を入力
- [深刻度] を適当に設定
- [保存]
これで設定は完了です.
[監視データ] - [トリガー] で状態が確認できます.
今回の場合は,プロセスが確認できれば [ステータス] に 正常 と表示され,プロセスが確認できなければ [ステータス]に 障害 と表示されます.
- 正常
- 障害
zabbix インストールしてみた
各設定の考え方が理解できなかったので,設定したサーバの情報を(たぶん)最小の設定で取得してみました.
もともと知りたかったのは,下記の 2 点でした.
- zabbix-agent を使用した情報の収集と監視
- テンプレートを使用しないアイテムの設定方法
インストールは下記を参考にしました.
監視対象の設定(zabbix-agent)
上記の URI の zabbix-agent の設定方法で設定します.
注意点は,Hostname は Zabbix Server で登録するホストの名前と同じにする点です.
Hostname=agent1
ホストの追加
1. [設定] - [ホスト] から [ホストの追加] をクリック
2. [名前] にホスト名を入力(zabbix-agent の Hostname と同じ名前)
3. [グループ] に Linux Servers を追加
4. IP アドレスを設定して[保存]
アイテムの追加
1. [設定] - [ホスト] から,上記で追加したホストの [アイテム] をクリック
2. [アイテムの作成] をクリック
3. [説明] を適当に入力
4. [キー] に vfs.fs.size[/] を入力(ディスク容量,/ は引数)して [保存]